≪南相馬訪問2015年度≫ 第1回   6月26〜27日    第2回   7月10〜11日
第3回   8月 8〜10日     第4回   8月21〜22日
第5回  11月18〜19日    第6回  12月12〜13日

支援活動は友の会バザーにより支えられています。このほか
2015年4月〜2016年3月、キリン福祉財団から助成金も得て、活動しました。
第6回  藍・わら工芸  12月12日・13日

12月12日(土)前夜に南相馬入りした藍染めチームは、この日朝から縫い絞り学習会と乾燥葉による藍染めを実施。

わら工芸チームは、昼に南相馬に到着後、ただちに南相馬博物館へ。お正月を迎える縁起もののカメととうがらし魔よけ作りの講習。募集定員を超える参加者の皆さまと熱気のこもる作業になった。

開会の挨拶

常連さんの鮮やかな手さばき

こちらは初参加の学生

亀の姿が見えてきた

完成〜!

12月13日(日)わら工芸チーム
昨年に引き続き、年末にしめ縄づくり。八坂神社に奉納する大しめ縄。今回は近隣地区の役員さんも参加して講習会のようになる。

大しめ縄のわらをねじる作業は力が弱いとしっかりねじれない。これを重ねて太くしてゆく。かつてのわんぱく坊主が息の合った作業を展開した。
家庭の神棚に祭る小ぶりのしめ縄は女性も加わり、賑やかな時をすごした。

青々とした稲

青々とした稲

力を合わせて、わらをねじる

思わず手が出る助け合い

手慣れた手つきの縄ない名人




第5回
  
手紡ぎ(綿作業)・藍・絹
  11月18日・19日


 久しぶりの訪問は、三か所を駆け巡った。
1.11月18日綿作業・・・
  6月にはじめて指導に訪れた際に手ほどきした綿から紡いだ糸を使い、かぎ針編みで木の実を作る。秋にふさわしい飾りができた。


休憩後は、スピンドルによる絲紡ぎの練習をする。こつをつかむまで、練習あるのみ。
※後日、きれいに紡いだ糸の写真が送られてきた。頑張ってるネ

完成した作品
2.19日AM藍染め・・・
  8月にはじめて藍染め体験をした「自立研修所:びーんず」。夏の生葉染めで簡単模様の付け方を学んで、今回は乾燥葉を煮だして染色液を作り、ちょっと少しレベルをあげた模様付け。


  ぐるぐる渦巻き、ロープに巻きつける動作に手こづったけど、できないことをどうしたらよいか工夫も楽しい。晴天に恵まれ、藍の色がきれいに染まった。
キッチンを借りて染色液づくり
模様付け作業

ねじり模様の手助け

さて、染めようか

染めてます

空気にさらして酸化

玄関前で水洗い

青空の下できれいに発色して

3.19日PM真綿から・・・
  8月のバスツアー以来の訪問は、浮舟の里・久米さんからのリクエストに応えて、真綿から太い糸をつくり、マフラーを編んでいく作業。これは去る2月の友の会サークル作品展を見学した際に、絹サークルの方が首にあしらっていたものを目にとめてのこと。

  訪問前に絹サークルさんに手ほどきを受け、訪問者が作り方を伝授した。泥縄指導でトホホだが、やさしい暖かな温もりを感じるマフラーができた。

少しづつ道具も増えて

草木染めした真綿を干して

真綿から作った7本の太い糸を使い

編みこんでいく

ふわふわのミニマフラー完成

イキイキとした野菜!!
小高区の立ちり禁止区域で、
ずっと農作業を続けていた



土に触り、野菜と米をつくる
出荷できない作物でも
放棄農地にできなかった

来年の種を採るために残された藍

第4回  藍・絹・わら工芸・その他

「バスで行く南相馬」  8月21日・22日
        
「バスで行く南相馬」の企画も3回目.

今回は参加者全員がワークショップに関わり、かつ南相馬の現状を実際に見て感じていただくことを大事にしました.
1日目
常磐道から海岸沿いに南相馬に向かう.
両側をバリケードで通行止めされた道を進む.
民家もバリケードが立って自宅でありながら自由に立ち入れない.

常磐富岡ICで小高の「浮船の里」代表の久米さん乗車、ガイドで小高を視察

突然避難命令が出て、着の身着のまま避難が始まった.人から食事と着るものを与えられ、避難所を転々として、列に並んで食事にありつく生活が続いた.その情けない思いは経験した者にしか分からない.
希望の牧場に行く

牛の殺処分をしないで被爆牛300頭の命を守りぬいた牧場で全国から支援を得ている.

子連れの牛もそこそこ暢気にしていた.だってミルクも搾乳されないし殺されないモ〜?
昼食は「おだかのひるごはん」で定食をいただく

この食堂は地元のお母さん達がボランティアや復興作業の方々に暖かいお昼を提供するために開いていて、避難中の住民も立寄るお店.

えこえね南相馬「再エネの里」訪問

通常より高い位置に設置されたソーラーパネル.その下に大豆であろうか、坊ちゃんかぼちゃも実っている.高さがあるので作物にも充分に光と風が行き渡る.
2日目
寺内塚合の仮設住宅

簡単に作れる「ミニバッグづくり」と、飾りのひも結びが格をあげている「ネックレスづくり」.どちらも短時間で作れるように工夫してあるが、参加された方が達成感を覚えるほどの技あり部分も加えてあり、皆様一生懸命に取組んでいた.
対応に手が足りないくらいの盛況
であった.
烏崎公会堂。「藍の生葉染め体験」

かつて160世帯のうち津波で15軒を残して流された地区その過酷な体験について伺う機会がなく今回はじめて状況を知ることになった.待たれた訪問であった.
小高の浮船の里に移り 「真綿でうちわづくり」「わらのミゴみに箒づくり」

浮船の里の月例芋こじ会の日で、ボランティア参加していた福島大学の学生他20数名の参加者.
思いがけない交流となった


真綿づくりの学習訪問した後も継続して作業していること、お送りしている繭が役にたっている様も確認でき、この訪問が生きたものとなった

参加者の感想から
富岡からは何回か通った道だが、説明を聞きつつ実感できた.藍染めを楽しいなと思った.4,5回やって手仕事でつながるってつ強い力を持っている.森さんの畑から種が遠藤さんの畑につながっている.拡がっている。地域の活動として担う方も育っている 現地で自分の目で見ないといけないと痛切に思った.たくさんの方が来てくださってとても嬉しくなった.・・いろいろ初体験をさせて貰った. 以前来たときにあった“がれき”はなくなって、代わりに黒い袋が目につく.暗く沈んだ気持ちになった.ワークショップは一緒にものを作ることは楽しいことだと実感した.
テレビで黒い袋を見ていたが、塀の代わりのように2列3段も.この中で生活をしている。宿の方に窓を開けてはいけないと言われた。きびしい所だと分かった. 久米さんのお話は心打つものがあった.思いのほかにたくさん来ていただいて忙しかった、喜んでいただいた.

はじめての参加.想像以上に地元の復興ができていないことを知った。久米さんのお話、民宿の方の体験された話、眠れなかった。今日来ていただいた方々(藍染め)笑顔で良かった。また参加したい.




第3回  

ワークショップ


相馬農業高校農業クラブによる
「藍の生葉染」

高校の農場で栽培した藍の葉を使って
染を楽しんでいただいた。

友の会はサポート役

鹿島区で結成された”藍染サークル”メンバーもお手伝いに参加して地域交流の場となった。
仮設住宅は、友の会にとっても、はじめての訪問先である。

震災から4年を経てなお臨時の仮住まいの現実がある。短期間なら辛抱できるかもしれない。先行きの不安を抱えつつ、不自由な仮設で生活が続く。

ささやかな慰めになったでしょうか。



第2回  わら工芸

  
7月10-11日
南相馬市立中央図書館で
「わらの馬」講習会

 
  7月25日から始まる相馬野馬追い行事の前というタイミングで、市の中央に位置する図書館で講習会開催です。
  ☆市の教育委員会と共催できたことで事前の広報も充分にあり、大人の参加者が多い講習会になりました。わら工芸OGと5名の学生が加勢に駆けつけ、盛況な会となりました。   ☆参加者には昨年末の博物館で受講された方も再度の挑戦でモノになさったご様子。地域のお子さんにわら細工を伝えたいとのこと。嬉しいニュースです。わらも拡がっていきます!   ☆前日に、農家民宿のいつものメンバーとミゴほうきつくりをしました。写真参照。テーブルのごみ払いに最適な可愛いほうきに皆さま大満足。ついでにお庭のシュロでお皿も作りました。


     図書館でのひとコマ。
トックリ結びにてこずりながらも、
時間内に出来上がりました。

【参加者の方の感想PDF】



ミゴほうきつくり。どの顔もニコニコ

シュロのお皿

これがミゴで作ったミニほうき


訪問の大事な役目
稲の生育状況と藍の苗を見る

 
  稲は昨年末に実施したしめ縄講座で、今年は地元のわらを使いましょう。稲も育てましょう。
わら工芸に適した籾を送り、栽培が始まったその状況を見せていただきました。周囲の雑草とは大いに違う姿を見ることができました。
  藍の畑も昨年より大きな面積になり、農家民宿での体験事業が軌道にのりつつあるのを感じました。   
鹿島区のSAに立ち寄り、作品販売の様子も確認できました。  

青々とした稲

手前に並んだ藍の畑、2反あるそうだ



わらの馬、販売場所の工夫

小さな旅で紹介された藍ですよと宣伝

馬の蹄鉄に立った馬とのコラボ作品



第1回  綿
6月26日
鹿島区藍染サークル

 
  今年度はじめての支援訪問は、縫い絞り学習会を実施しました。
3年目を迎えた藍仕事のサポートです。生葉染、乾燥葉による染の体験を積んで、模様付けの技術向上をはかります。いままで学んだ縫い方を復習された作品も登場。皆さまやる気充分!ちくちく針を縫い進め、出来上がりを想って楽しく作業が続きました。
  

のれん作品

絞り布



  「びーんず」で藍の苗を植える
自立研修所「びーんず」で藍染体験のために、栽培をはじめました。
 こちらの写真は菜種採取作業の畑です。油をとり、そのかすは牛フンと緒にして
メタンガスを発生させるエコエネ実験を8月に相農高で実施します。

6月27日
翠の里ではじめての綿作業

 
  小高地区の休耕田利用で綿を栽培して、綿ができたけど、この先はどうしたらよいのかお困り相談を受け、手紡ぎサークル卒業生がはじめての綿作業指導のため訪問しました。
朝からはじめてお昼休憩をはさみ3時近くまで。できた糸を撚り止めのために煮たところまで突貫講義です。若手はチャルカ(糸車)を使っての紡ぎにも挑戦しました。
さて、できた糸で何がつくれるか、次回のお楽しみです。

スピンドルで紡ぐ前処理の説明

紡いだ糸をかせにする


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